2011年12月15日

YASUSHIの家具作り その4

今日は組手をアクセントとして魅せる方法の一つを紹介します。

私の家具は木と木を組み合わせることで接合し、全体の強度を保つようになっています。
板と板を組み合わせるときには、前回書いたような方法を使いますが、木の棒と棒を合わせるときには、一般的に言われるホゾとホゾ穴による結合方法を用いています。

このバリエーションはたくさんあり、その箇所によって選択することになります。
この方法では接合部分が見えない方法と、穴が反対側に貫通していて見えるものの2つがあります。それは材の厚さや強度を考慮するのですが、貫通させた材を合えてよく目立つように仕上げるというのが今日の内容です。

このキャビネットの前脚同志をつないでいる材に、黒い線の入った個所があります。この部分は、後脚をつなぐ材が貫通していることを示します。そして貫通させた時に抜けないように楔(くさび)というテーパーのついた薄い材を打ち込むことで、ホゾが広がって物理的に抜けにくくなります。

CIMG3311_R.JPG


その楔に黒い材を使ってコントラストを強調して模様のように仕上げると写真のようになります。私の場合、2〜3mm出してすべての角を丸めて俵みたいな感じで仕上げています。触るとぽこっとしていて滑らかです。角をシャープに仕上げると、雰囲気も触った感じもかなり違うものになります。

この用法は、やりすぎるとうるさい感じになるので、「ここ」というところに使うようにしています。強度面とデザイン性を兼ね備えたもので、アクセントにもなるため有効に利用しています。

家具を見るときに、このような接合部分を見るのも楽しいです。手がかかるので、量産家具にはあまり見ることはありません。良い悪いではなく、一つの視点とするとまた楽しい見方ができると思います。
posted by YASUSHI at 17:43| Comment(0) | 家具の構造 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年12月09日

YASUSHIの家具作り その3

こんばんは。今日は家具の構造のひとつ、キャビネット本体の箱組についてです。

このキャビネットでは、「蟻(あり)組み」という方法を用いています。
三角形というか台形のオスとそれに対するメスの組み合わせになっています。
組んだ方向に対して垂直方向には物理的に外れることがないため、板を組む方法としては最も強度が高いものの一つです。

CIMG3305_R.JPG


私の場合、この組手を非常によく使います。この組手を平らに仕上げないで、各々少し出っ張らせて角をとり、それをアクセントとしてデザインの一部にしています。
このスタイルを続けているため、私の家具というとこのデザインの印象が強い方もいます。

この組手を多用する理由としては次の通り。

1:非常に強い組手であること。この方法を選択すればまず安心ということです。
2:組手そのものが美しいこと。
3:シンプルな箱に変化をつけることができること。

この方法の面白い点として、海外にも同じ方法があります。組手の多くは同じものが世界中で使用されていて、これもその一つ。英語では「DOVETAIL」、「鳩の尾」と呼んでいます。日本の「蟻」は昆虫の蟻の頭に形が似ているということからとのこと。欧米ではハトの尾、文化の違いというか視点の違いを感じます。

今日は構造の一つ「蟻組」でした。次は構造の2回目です。
posted by YASUSHI at 21:18| Comment(0) | 家具の構造 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする