2012年08月08日

デザインの講座から

先日、デザイナーである水戸岡鋭治さんの講演会を聴いてきました。
新幹線や富士急行線など多くの車両やその周辺の公共施設に至るまで総合的にデザインされています。
そのお話は多くの示唆に富み、刺激的なものでした。

その中で、人はラクをしなければ贅沢なものが提供できるという話が印象的でした。
車内の床をプラスチックにするか木にするか。
メンテナンスを考えればプラスチックが良いとなる。
メンテナンスは大変だが、より良い環境を作ろうと思えば木になる。
手間をかけることを厭わなければ、現場の能力も上がっていく。

しかしこれを通すためには、現場の声を聴くのではなく、
経営者の勇気ある判断が必要である。
良いデザインを提供していくために、優秀な経営者の存在が欠かせないことを述べていた。
良いものになると思ったらその場で決断を下し、デザイナーに任せるという勇気が必要であると。

新しいものを進めていくときに、これまでの考え方ややり方と違うという理由で進まないことが多々あると思います。これまでのものよりも良いのだと自信を持って新しい家具やインテリアを、私も提案していきたいし、枠に捉われない発想をしていきたいと思いました。そして自信を持って提案する情熱が欠かせないと感じました。

セミナーや本はいつも私に何かを気付かせてくれます。
あとは行動するだけ。家具創りの毎日を少しずつでも進化させていきたい。

9月30日まで開催中の「水戸岡鋭治鉄道デザイン展」も興味ありますね。




posted by YASUSHI at 05:41| Comment(0) | 家具デザイン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年07月31日

本棚の本

本を読むのが、実はかなり好きである。
新聞でも本の広告は欠かさず見ている。
気になった本は、カーリルという図書館検索サイトを利用してチェック。
山梨県内の図書館を存分に利用しているのだ。

たまたま妻が借りてきたこの本、とても気に入ってしまった。

CIMG3863_R.JPG

本棚という機能を持つもののバリエーションがすごい。
狭い範囲で固まっている頭を解放してくれたような本だ。
家具のデザインを考えてなかなかまとまらないことや、アイデアが出てこないときが多々ある。
そんなとき、図書館に行って適当に雑誌をめくったり、本を眺めていることがきっかけで脱出できることも多いのだ。
この本も大切に私の引き出しにしまっておこう。

posted by YASUSHI at 20:45| Comment(0) | 家具デザイン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

人間の感覚を大切に

 オリンピックで毎日熱い試合が続いている。時間的に自然に観れる柔道が最近の我家でのちょっとした人気種目だ。その中で、審判の判断の曖昧さと、ビデオによる判定を取り入れた流れを止めるような進行に違和感を覚えた方も多いのでは。
 
 私の愛して止まないサッカーも審判のジャッジが問題になることも多いが、機器による正確さをスポーツで求めすぎると行きつくところはどこだろうかと思う。機器の導入が進めば、審判の技量を磨くことが疎かになり、結果、おかしい判定が増えることも考えられる。人間の総合力とのバランスを失わないようにしてほしいものである。

 さてここからは家具の話。家具のデザインでも、私は見た目の感覚をとても大切にしている。特に無垢の木材の場合には「木目」という個性があるので、同じように切った面でも、見た目は全然違ってくることがある。直線なのに曲がって見えたり、手前に膨らんで見えたり凹んで見えたりと。また、曲線を取り入れることで、バランスよく見えることも多い。その時も個々のパーツだけではなくて、全体の収まりの中での判断である。とはいえ完璧にはなかなかならないのも現実だが、ある条件の中での正解に近づくことを目標にしている。

 昔の日本家屋では、天井の中央が少し上に引っ張り上げてある。まっすぐにすると、中央が下がって見えてしまうのだ。そこで中央を少し上げることで、違和感なく見えるようになる。これは理屈だけど、基本は人間の感覚を大切にして見た目のバランスを重視しているということ。日本人の感覚や智慧は素晴らしいと思う。私は今日も「見た目しっくりの家具」を目指していきます!

posted by YASUSHI at 05:27| Comment(0) | 家具デザイン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする