2013年01月21日

動くために

無垢の木は、家具になっても収縮と膨張を繰り返している。
これを木が動くという表現を使っている。
動くならばその動きを妨げないようにと、先人は工夫をしてきた。
その最たるものが「蟻」、英語ではDove Tail(鳩の尾)という。
洋の東西を問わず、同じ方法が使われている。
写真は天板の裏に加工された反り止めのための蟻桟である。
天板が動いても桟がスライドすることで、天板との密着性を保つため、
反りを抑える方向に働く。

DSC00256_R.JPG

最近、「動的平衡2」を読んでいる。
人は変わらないように見えて、細胞より小さいレベルでは絶え間なく分解と生成を繰り返している。
それは地球環境の中の流れの一部であると。
家具は生物ではないけれど、生きていると感じるのは、
環境の大きな流れの中にあるから。
動かない工夫も大切だけれど、動くものも愛おしい。





posted by YASUSHI at 17:59| Comment(0) | 家具の構造 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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