2020年05月11日

桜のお仏壇

ずっと作ってみたいと思っていた形。
箱だけど、左右と天が平面ではなくて曲面のもの。
2018年秋に材料を整え、お仏壇として本体を組み上げた。
さあ、周囲を削って曲面を作ろう、と思っていた年末、
予想だにしなかった急性前骨髄球性白血病が発症して約半年間の療養生活へ。
そして療養が始まって間もないころに、アトリエの火災に遭い、完全に仕事が止まった。
療養を続け、アトリエ再建へ動き始めた時、火災現場から救い出しておいたのがこのお仏壇でした。
幸いにも難を逃れ、仕事復帰の11月以降この4月まで静かに休ませておいた。

内側に汚れがひどかったため、一度分解して削り直して再び組み立てると蘇った。
材は北海道産の本桜。桜独特の少し緑色を帯びた木目が美しい。

反り鉋を手に、自由に曲面を形成しつつ、バランスをとっていった。
お寺や古い建築物の屋根の美しい曲線をイメージしながら。
全体では非対称でありつつ、バランス良く美しく。
また、土台部分は、後で取り付けるスタイルではなく、ここでも削り出してみた。

扉は芯パネルを作り、それを両側からサンドイッチして合板を作った。
今回は表面を削り込むために、表面には厚い板を使用。
サイズをカットしてから、表面を削り、取っ手につながるラインを出していった。
今回は左右に扉が中央下に向かい盛り上がっていくような感じで。
取っ手となる部分は指が入るスキマを開けて。

扉にはマグネットを仕込み、ピタッと納まるようにしました。
中には須弥壇も備えました。

全体として、動きのある柔らかい印象のお仏壇に仕上がった。
桜の木目も生き生きとして美しい。

これを気に入って下さる方は、どんな方であろうか?
その日まで、自分の目に焼き付けておこう。

サイズ:W290×D220×H380mm
材:本桜(北海道産)
仕上げ:オスモエキストラクリヤー、リボスクノス仕上げ


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2020年03月11日

小さなお仏壇

お位牌を二つ、前後に入れたい。
できるだけ小さく。
その依頼で製作したお仏壇です。
お厨子と言う方が相応しいかもしれません。
幅奥行は20cm弱、高さも28cm程度。

シンプルな箱型で、観音開きの扉に、ロック機能のある取っ手。
これまでに定番で作ってきたお仏壇の要素を取り入れてまとめています。
扉は小さいので、蝶番は使わずに上下からピンを差し込んで可動させています。
扉の板の伸縮が大きかったり反りが出ると動きが悪くなるため、
小さいながらも芯を入れて薄板で挟んだ合板を製作してまとめています。
取っ手のスタイルは、私の定番です。
右へ回すとロックが外れるというシンプルなもの。
シンプルなだけに、知らない人は開けるのが難しいこともあります。

材料は全てウォールナット。
落ち着いた雰囲気で、置き台の効果もあり、小さくも存在感のあるものになりました。

お客様からは、注文して良かったと絶賛を頂きました。
その声を聴くのが何よりも嬉しい時間でした。

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2020年02月03日

木製レジスター、完成です!

店で使うレジスターを、格好良く作ってほしい。
そう依頼を受けてから、途中休業期間も経て2年弱、ようやく完成しました。

事務的な金庫的なものが多い中、木製のものは目にすることは少ない。
ジュエリーボックスのように「貴重なものが入っている美しい箱」、
というイメージで進めた。
ちょっと見たところでは、レジスターや金庫にはまるで見えない。
いい感じの箱という印象であり、狙い通りである。

しかし、お店で使うものであり、使いやすくなければ話にならない。
そこで機能は既製品を参考にしつつ、お札やコインの収納が上段に、
引き出し二つを下段に、という構造でまとめることとした。

まずは、上段のお札やコインの収納である。
お札を留めるストッパーは今回の用途では不要だと判断した。
その代わりではないが、希望されていたトレイを重ねて置けるようにした。
こうするとトレイの下に1万円札を仕舞うこともできる。

コインはサイズに合わせて箱を作り、その箱を手前に傾斜させて設置することで、
取り出し易さと、安定感をもたらすようにした。
また、コインが寝てしまっても簡単に掴めるように工夫した。

下段には幅の異なる引き出しを設置した。
領収書や印鑑、お札やコインのストックなどを収納することができる。

本体を持ち運びを容易にするために、側面に掘り込みを施し、
指が容易に掛かるようにした。
蓋の開閉は、蓋のつまみを持ち上げることで行う。
蓋と本体には磁石が仕込んであり、鍵はないものの、
閉めた時に、ガタつかないようになっている。

コンパクトなサイズの中に機能性も盛り込んだ作品は、
作るのも面白く、勉強にもなりました。
お店での精算時に、お客様が興味を示してくれたりするというお話を伺うと、
思わずニタっとしてしまうのでありました。

この作品は、北杜市小淵沢町の「蕎麦Hajime」さんで実際に使用されています。
ここのお料理は、ランチもディナーもフレンチ料理とお蕎麦のコースです。
大変美味しくて、私も大好きなお店です。
結婚記念日や娘が帰省した折などに利用しています。
是非一度ご賞味下さい。
https://hajime-soba-noodle-shop.business.site/

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posted by YASUSHI at 11:06| Comment(0) | 納品事例 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする