2020年06月12日

タモのお仏壇「宇宙へ」

二つの箱がくっついて、右半分が上にスライドした構造。
観音開きの扉を開けると、左右に仕切りはなく、繋がった一つの空間。
一見すると、「何これ?」という印象だが、
いつしかコンパクトなお仏壇として定番のデザインとなっている。

ここ数年、お仏壇を求める方からは、コンパクトでリビングに置いて違和感なく、
お仏壇に見えないもの、という希望を聞くことが多い。
一見すると不思議なキャビネット風のこのデザインが、
ご希望にピッタリとはまることがあるのである。

サイズや木の種類、扉のデザインなどでバリエーションはあるが、
ここで紹介するのはタモのお仏壇。
素直な木目の本体に、派手な木目の板を扉の鏡板に使ってアクセントに。
同じタモでも、木目のバリエーションも豊富である。
取手にはウォールナットを使ってコントラストをつけています。

この右側がスライドしたデザインは、天国へ召せられて、
という印象があり、「宇宙へ」というタイトルに繋がっています。
その昇った印象を保つため、浮いた部分に足などを付けずに、
土台の延長で支えています。

また、扉と本体にはマグネットが仕込んであり、閉めるとパタンと収まります。

段違いの空間を活かして、右にお位牌、左に写真や遺品を置くのも一つ。
奥様が、「私が右の上で、主人は下ね」といった冗談?を聞くこともままあります。
あなたなら、このお仏壇をどのように使いますか?

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2020年05月11日

桜のお仏壇

ずっと作ってみたいと思っていた形。
箱だけど、左右と天が平面ではなくて曲面のもの。
2018年秋に材料を整え、お仏壇として本体を組み上げた。
さあ、周囲を削って曲面を作ろう、と思っていた年末、
予想だにしなかった急性前骨髄球性白血病が発症して約半年間の療養生活へ。
そして療養が始まって間もないころに、アトリエの火災に遭い、完全に仕事が止まった。
療養を続け、アトリエ再建へ動き始めた時、火災現場から救い出しておいたのがこのお仏壇でした。
幸いにも難を逃れ、仕事復帰の11月以降この4月まで静かに休ませておいた。

内側に汚れがひどかったため、一度分解して削り直して再び組み立てると蘇った。
材は北海道産の本桜。桜独特の少し緑色を帯びた木目が美しい。

反り鉋を手に、自由に曲面を形成しつつ、バランスをとっていった。
お寺や古い建築物の屋根の美しい曲線をイメージしながら。
全体では非対称でありつつ、バランス良く美しく。
また、土台部分は、後で取り付けるスタイルではなく、ここでも削り出してみた。

扉は芯パネルを作り、それを両側からサンドイッチして合板を作った。
今回は表面を削り込むために、表面には厚い板を使用。
サイズをカットしてから、表面を削り、取っ手につながるラインを出していった。
今回は左右に扉が中央下に向かい盛り上がっていくような感じで。
取っ手となる部分は指が入るスキマを開けて。

扉にはマグネットを仕込み、ピタッと納まるようにしました。
中には須弥壇も備えました。

全体として、動きのある柔らかい印象のお仏壇に仕上がった。
桜の木目も生き生きとして美しい。

これを気に入って下さる方は、どんな方であろうか?
その日まで、自分の目に焼き付けておこう。

サイズ:W290×D220×H380mm
材:本桜(北海道産)
仕上げ:オスモエキストラクリヤー、リボスクノス仕上げ


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posted by YASUSHI at 06:03| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年03月11日

小さなお仏壇

お位牌を二つ、前後に入れたい。
できるだけ小さく。
その依頼で製作したお仏壇です。
お厨子と言う方が相応しいかもしれません。
幅奥行は20cm弱、高さも28cm程度。

シンプルな箱型で、観音開きの扉に、ロック機能のある取っ手。
これまでに定番で作ってきたお仏壇の要素を取り入れてまとめています。
扉は小さいので、蝶番は使わずに上下からピンを差し込んで可動させています。
扉の板の伸縮が大きかったり反りが出ると動きが悪くなるため、
小さいながらも芯を入れて薄板で挟んだ合板を製作してまとめています。
取っ手のスタイルは、私の定番です。
右へ回すとロックが外れるというシンプルなもの。
シンプルなだけに、知らない人は開けるのが難しいこともあります。

材料は全てウォールナット。
落ち着いた雰囲気で、置き台の効果もあり、小さくも存在感のあるものになりました。

お客様からは、注文して良かったと絶賛を頂きました。
その声を聴くのが何よりも嬉しい時間でした。

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posted by YASUSHI at 05:29| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする